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大意

nana181677 0

汀に上がろうとするところを、馬を並べて、むんずと組んでどっと落馬し、押さえつけて首を取ろうと兜を無理にはぎ取って見れば、年十六、七ほど で、薄化粧をしてお歯黒をつけている。

わが子の小次郎の年齢ほどで、容貌がまことに美しかったので、どこにも刀を突き立てようとも思われない。熊谷が
「一 体、どんなお方でいらっしゃいますか。お名乗りください。お助けしましょう」と言えば、「お前は誰か」とお尋ねになった。熊谷は、「取るに足らない者です が、蟹通販おすすめ武蔵野国の住人、熊谷次郎直実と申します」と名乗った。
「それならお前に対しては名乗るつもりはない。お前にとってはよい敵だ。名乗らなくとも首を 取って人に尋ねよ。見知っていようぞ」とおっしゃった。
熊谷は、「ああ、素晴らしい大将だ。しかし、この人一人を討ち取ったとしても、負けるはずの戦に勝 てるわけではない。また、討ち取らなかったとしても、勝つはずの戦に負けるはずもないだろう。小次郎が軽い傷を負っても自分は辛く思うのに、この殿の父上 はわが子が討たれたと聞いたら、どんなにか嘆かれるだろう。ああ、お助けしたい」と思って、背後をさっと見たところ、土肥と梶原が五十騎ほどで続いてやっ てくる。