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高校で上京して以来

nana181677 0

大学に入って半年も経たずに〝結婚する〟とか訳の分らないことを言い出した小生を宥めるでもなく、諭す訳でもなく相手の母親とニコニコと歓談していたがお袋は相手の出自を敏感に感じていたように思う。

彼女は千葉と言っても都心に近い方ではなく、房総半島の方の人間だったがソリが合わないのは一目瞭然でお袋のがニコニコと相手に合わせているのを感じて、結婚してもこの女性とは到底ウマくいかんなと思っていた。

高校で上京して以来、お袋とは毎月どころか毎週のように手紙のやり取りをし、漱石なんか読み出した小生はお袋への手紙でも〝小生は云々〟とエラそうにのたまっていたが、何の文句も言わなかった。
高校で下宿した伯母はオヤジの一番上の姉さんでオヤジとは10歳ぐらい離れた人で農家の次男坊に嫁いだが、この伯父さんが出世して船橋市の助役まで務めたりしたので家には市役所関係の他、色々な人の出入りがあった。
オヤジとは実の姉弟でありながら土地に馴染んでいた伯母さんは小生にとって、「第二のお袋」とも言える人だったが、お袋が物故した後も色々世話になり先年85歳を過ぎて亡くなった。